Q1 事業承継のポイントについて教えてください。

●会社の規模にかかわらず株式は相続財産です。

Q2

私には妻と3人の子がいます。私は会社の代表権を後継者である長男に譲りましたが、
株式の名義は全て私のままです。私が死亡すると、会社の株式はどうなるのですか。

会社の株式も遺産相続財産の一部ですが、預貯金や不動産と同じように、相続人に遺産相続されます。

遺言書が作成されていたり、相続開始後に相続人の間で話し合い(これを「遺産分割協議」といいます)が成立すれば、その内容に従って株式が遺産相続されます。

しかし、遺言書もなく遺産分割協議も成立しない場合には、株式の1株1株を相続人全員が共有することになります。
設問の事例では、妻と後継者である長男を含めた3人の子が共有することになります。
このため、相続人間で意見が対立すると、最悪の場合には株主総会を開催することすらできず、会社の運営どころではなくなってしまいます。

事業承継を考える場合には、会社の代表権だけではなく株式の承継までを考えて、少し早いかな、と思うくらいからそのための準備をしておくことをお勧めします。

未来の社会へ
よくわかる事業継承のQ&A
日本司法書士連合会

 

2009年11月13日

 

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